yorlga WEB 「世界」に「盲目の歌姫」「自動人形」を追加しました。
http://www.tts-products.co.jp/yorlga/world/index.html
東京には東京タワーに蝋人形館がありますが、帝都には十三階楼には自動人形館があります。そしてカフェーには歌姫が。帝都と時代の空気を表すヒトと機械のコントラストをお楽しみ下さい。
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東京には東京タワーに蝋人形館がありますが、帝都には十三階楼には自動人形館があります。そしてカフェーには歌姫が。帝都と時代の空気を表すヒトと機械のコントラストをお楽しみ下さい。
TEAMライヴの際に着ていた緋色の着物はみとせ私物なんですが(十代の頃母が買ってくれたのです、我が母ながらすごい趣味)、帯はたぶん祖母の若い頃のもので、帯留は実はあれ、「刀の鍔」です。画像が当日つけていた帯と帯留、帯締めです。
かつて廃刀令で長物が消えたとき、当然刀の鍔も無用となったわけですが、その刀の鍔と、刀に巻いていた下緒に注目したのが花街の花魁たちでした。おそらく体制への反骨精神みたいなものもあったのだと思うのですが、鍔を下緒で括って帯に飾ったのです。で、それが目新しくかっこいいと言われ、そのまま市井へ流行として流れ、「帯留」のルーツになりました。花魁は当時のファッションリーダーだったのです。
ファッションとしてのかっこよさもありますが、みとせはそれよりその花魁たちの発想や精神にロックやパンクの魂を感じます。というわけで、ロック魂溢れる花魁たちに敬意を表し、ライヴ当日は花魁を真似て刀の鍔を帯留にさせて頂きました。え?なんで刀の鍔なんか持ってるのかって?・・・・・・ただの趣味です。(断言)
こんな曲に化けるとは全く思っていませんでしたシリーズその1、通称#花魁。苦界に生きる遊女の悲しさつらさ儚さと、芯の強さをメモに託して渡したら、いきなり花魁ロックに大化けしてきて度肝を抜かれました。開き直って”三千世界の鴉を殺し~”などと吟じる「都都逸ロック」に仕立ててみました、高杉晋作様に感謝。弘田さんの「すごーく悪い女でお願いします」というディレクションにわたしなりに必死で応えてみたのですが、所詮はみとせのりこ、絞ったところでにくと色気はなかりけり。主様どうぞこのくらいで勘弁しなんして。(みとせ)
イントロや間奏部分に付けたコーラスパートに、みとせさんが「Padma(パドゥマ)」という言葉を当てて下さいました。インド、東南アジアの言葉で「蓮(はす)」の意味です。蓮は、泥沼に根を張り、緑の大きな葉を水面に浮かべて、夜明けとともに「ポンッ」と音をたてて、とても美しい大輪の花を咲かせます。泥沼にしか咲かない美しい花。花街に生きる女を歌うこの曲に非常に合うなぁと思っています。サウンドは轟音ロックで、レコーディング時、あまりの激しい演奏にベースのピックが削れすぎて一枚潰れてしまうほどでした。ライブで盛り上がりたい一曲です。(弘田)
yorlga WEB 「世界」に「十三階楼」「花魁」を追加しました。
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「十三階楼」は六區の名所、ヨルガらしさ満載のランドマークです。
実はわたしがかつて絵で創作をしていた頃の持ちネタ、夢買イの骨董屋。怪し~い感じで唄おうと思っていたら、弘田さんに「むちゃくちゃウィスパーで、ものすごく少女っぽく唄って!」とディレクションされて吃驚。でも唄ってみたらさらに吃驚するほど嵌っていて、弘田さんの慧眼に感じ入ったものでした。作中では夢買イの店にいる、西洋人形と見紛うような少女の、その雰囲気を託しています。人間なのか人形なのかはたまた幻影、幽霊なのか。寝起きもかくや、血圧下50を切っていそうなみとせの低血圧ヴォーカルをご堪能下さい。(みとせ)
アルバム中でもひと際、ヨルガらしい曲かもしれませんね。みとせさんのイメージメモを拝読した瞬間、私の好きな幻想小説作家「夢野久作」の作品イメージと重なって、サウンドのアイデアも自然と浮かんできました。デモの時はキーが全音低くて、歌い方も大人っぽい方向でしたが、レコーディング当日に少女を連想させるウイスパーボイスに変えてもらいました。現場で伝えてすぐに対応できる、みとせさんの七色の演技力にも敬服。その少女とピッタリ寄り添って重なる低音ボイス(夢買イの主人の声ですね)は、BOSSのオクターバーとerectro-harmonixのVOICE BOXを使用。VOICE BOXのGENDER BENDER機能で、みとせさんの美声が男に変わっています。(弘田)
最後から2曲目に上がってきた曲で、弘田さんの習性なのか所謂POPS展開の曲(A-B-C-2A-2B-2C-間奏-B-Cみたいなやつ)がそれまでなかったというのに、この曲でまさかのPOPS展開!こういう雰囲気の曲は短い歌詞で語らせることが多いのに、どこまでも天邪鬼なお方です。どうしたものかと思いながらもらった曲を聴いていたら、突然「数え歌にせよ」という神のお声が。その神託のままに歌詞はするすると紡ぎ上げられ、気づけばこんな業深い詞になっていました。水に流るる燈籠の夜の水面にきらめく様を、泉鏡花の描くような美しくも儚く、そして残酷な光景を思い浮かべつつ聴いて頂きたいです。(みとせ)
わずか2時間ほどで出来上がった曲。作曲家としては時間をかけて練り上げた作品の方が良いものと思いたいものですが、えてしてあっという間に出来た曲の方が、評判が良かったりします。ギターは最初からガット弦のイメージを持っていました。ガットギターやバイオリンなどの収録が終わった後に、エンディングの盛り上がりを編曲したので、レコーディング参加者は「こんな終わり方だったのか」と驚いているかもしれません。心の中に溜まっていた感情が解放され、気持ちが浄化されるようなカタルシスのある終わり方にしたいと思っていました。聴き終えた時に、幻想的な短編小説をひとつ読み終えたような感覚になってもらえますように。(弘田)
yorlga WEB 「世界」、世界観設定に「第一區」、「女学校/高等学校/大学」を追加致しました。
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帝都の第一區にある、公立の教育機関についてご紹介しています。
帝都を毎日自分の足で駆け巡っている「ポストマンの少年」の視点で書いた詞です。弘田さんの楽曲が帝都の街や風景そのものを描いていたので、わたしはその上を駆け抜ける、風景を語るのに相応しい人物を描きました。唄声にもいつものみとせの声よりやや太めでソリッドな響きを持たせ、勝手につけちゃったコーラスには逆にキラキラした風や光の色を持たせています。硬質な革の靴底が石畳を叩く音、少年の木綿のシャツや髪をすり抜けていく瑞々しい風、そしてその睛に映る帝都の風景のきらめきと躍動を、この曲に感じて下さい。(みとせ)
都会の持つエネルギーと躍動感、雑多さ、多様性、華やかさと寂寥感。ヨルガのいわゆるワールドマップとなる「帝都」そのものを俯瞰して描いた楽曲です。ドラムは、よく一緒にセッションしているドラマーのフレーズをスタジオでサンプリングしたものと、TOONTRACKのSUPERIOR DRUMMER2.0とのハイブリッドです。パーカッションは、躍動的なアフリカのリズムパターンをインダストリアルなメタルパーカッションに置き換えて収録。壷井さんのフィドルとワタさんのギター、マンドリンも楽曲の大事なエレメンツになっています。この曲では私はフレットレスベースやピアノを弾いています。(弘田)
「TEAM Entertainment Live Act 2010」at Zepp Tokyo
みとせのりこ・弘田佳孝「yorlga」
Setlist
※狐-キツネツキ-月はフルバージョン それ以外の曲はメドレー形式でのショー
トバージョン
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・弘田佳孝よりメッセージ
短い時間でしたが、ヨルガのステージ、楽しんで頂けたでしょうか。
皆さんの心の中に、帝都の風景が少しづつ広がって行けば嬉しい限りです。
色んな形で、ぜひまたお目にかかりましょう。
・みとせのりこよりメッセージ
皆様昨日は雨の中TEAM Entertainment Live act 2010に足をお運び頂いて有難う
ございました。ひときわ異彩を放っていたかと思われる「ヨルガ」コーナーです
が、小芝居(笑)も含め楽しんで頂けていれば幸いです。
すごく楽しかったのですが、ふたつ残念な点をあげるならば。
唄い足りない!生演奏でやりたい!!
などとついつい欲が出てしまうみとせなのでありました。
yorlga WEB 「世界」、世界観設定に「西の大鳥居」「巫女」を追加致しました。
http://www.tts-products.co.jp/yorlga/world/index.html
帝都の西端にある霊山、神域。帝都の住人にとっては世界のはて、行き止まりの象徴となっています。