実はわたしがかつて絵で創作をしていた頃の持ちネタ、夢買イの骨董屋。怪し~い感じで唄おうと思っていたら、弘田さんに「むちゃくちゃウィスパーで、ものすごく少女っぽく唄って!」とディレクションされて吃驚。でも唄ってみたらさらに吃驚するほど嵌っていて、弘田さんの慧眼に感じ入ったものでした。作中では夢買イの店にいる、西洋人形と見紛うような少女の、その雰囲気を託しています。人間なのか人形なのかはたまた幻影、幽霊なのか。寝起きもかくや、血圧下50を切っていそうなみとせの低血圧ヴォーカルをご堪能下さい。(みとせ)
アルバム中でもひと際、ヨルガらしい曲かもしれませんね。みとせさんのイメージメモを拝読した瞬間、私の好きな幻想小説作家「夢野久作」の作品イメージと重なって、サウンドのアイデアも自然と浮かんできました。デモの時はキーが全音低くて、歌い方も大人っぽい方向でしたが、レコーディング当日に少女を連想させるウイスパーボイスに変えてもらいました。現場で伝えてすぐに対応できる、みとせさんの七色の演技力にも敬服。その少女とピッタリ寄り添って重なる低音ボイス(夢買イの主人の声ですね)は、BOSSのオクターバーとerectro-harmonixのVOICE BOXを使用。VOICE BOXのGENDER BENDER機能で、みとせさんの美声が男に変わっています。(弘田)