十三階楼

六区にある十三階建ての細長い塔のような建築物。自動昇降機(エレベートル)と展望台、ヨルガ動力で動く自動人形(オート・マタ)館などを備えた六区の名所だったが、震災でやや傾いてしまったため、現在は特別な場合を除き一般公開されていない。 一般公開時からこの建物については、エレベートルに乗ったら見知らぬところへ出てしまったとか、展望台の展望鏡で帝都を眺めたらおかしなものが見えたと か、そういった奇妙な噂が後を絶たなかったのだが、閉鎖後も度胸試しや好奇心で忍び込む者がおり、また、その高さのためか自殺の名所にもなっている。

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